ピンポンパンブログ

福岡市 ラジコン飛行機クラブ

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ノーコン

      2016/08/19

2015040401今日は、薄曇り西の風2mの絶好のフライト日和でした。
という訳で、いつものように古賀の田んぼへ赴いて北に向かって空撮していました。
ほぼ無風状態の快適なフライトです。
連続5フライトほどこなし、いつもは逆光の南方面を空撮していた時にそれは起きました。
ノーコンです!
キリモミ状にグルグル高度を落としていきます!
懸命に当て舵を打つのですがどうにもなりません・・
そのまま200m先の田んぼの端の樹木に突っ込み、2秒ほどディレイしてズド~ン!と、けっこうデカい落下音が響いてきました。
直ちに逃走を企てましたが、物損も人身事故も確認されません。
とりあえず、帰り支度だけして現場まで実況見分してきました。
機体は5mほど上の枝に引っ掛かっています。
竹竿を持参して回収しようかと思案していましたが、下には用水路が流れており、回収したところでメカ類は全損でしょう・・
裏の工場にヘルプを求めるのも気まずいし、回収は潔く諦めることにしました・・

今まで気分良くフライトを楽しんでいたのに、いきなり絶望のどん底に突き落とされた気分です・・
とはいえ、物損や人身事故に繋がらなかったことが不幸中の幸いです・・
引っ掛かったプレイリー号3号機は、今後この田んぼでのフライトの安全を見守ってくれる、お地蔵様になってしまったのだと思います・・

(自己原因の検証)
後学のため、今回の事故原因を検証します。
まず、現状で考えられる要因としては、受信機の機能不全(ノーコン)、及びエルロン系統の機能不全が考えられます。

(受信機の検討)
これは、過去記事でも触れていますが、RG411Bは、毘沙門山ふもとの長浜海岸で指導を受けていた際にノーコンに陥って海没した受信機をJRに返送し、新品に替えてもらったものです。
今までこれといった不調もなく使用できており、これが原因とは考えにくい、というか考えたくないですが、可能性としては高いと言えます・・
また、googleマップで見る限り、ノーコンが確認された時点での機体までの距離は200mで、電波的には十分レンジ内です。
ただ最近、電源を入れてバインドするまでの時間が異様に長くかかる事象が何度か発生しており、ひょっとしてフライト中にバインドが解除された可能性が疑われます。

他の受信機関連で疑われる事項として、受信機を機体内部のメインギア収納部に取り付けていた事が挙げられます。
言うまでもなく、この部分は着陸のたびにショックを受けます。
何となくヤバいかなぁ~と思いつつも、そのままにしていました・・
で、今日はコースアウトすることなく何度も路上に着陸させていたのですが、メインギアが曲がるほどのハードランディングを2回ほどヤラかしています。
その時のショックが受信機に悪影響を及ぼし、結果ノーコンに繋がったのかもしれません・・

(エルロンの検証)
機体を直接検分した訳ではないので断定はできないのですが、今回の機体は長浜海岸墜落事件とほぼ同様のメカ構成で、落下の態様からエルロンがロックしたことによるものと推察されます。
長浜海岸事件では、エルロンサーボが大きく振り切れており、当時は受信機のノーコンと断定した訳ですが、正確な理由は未だに不明です。

他の原因として考えられることは、プレイリー号のシングルサーボによるエルロン制御方式でしょうか。
シングルサーボ方式が悪いとは言いませんが、いかにもバランスが悪いです。
コロナ製のサーボは十分なトルクを備えているのに対し、取り付け基部が薄いバルサです。
シングルサーボ方式だと、基部に大きな負担がかかり、エルロンを作動させるたびに基部がグラグラしていました。
今日は大した風でもなく、風がエルロンに大きな負荷を掛けたとは考えにくく、エルロンサーボ基部が破損してサーボが脱落した可能性が考えられます。

他に、エルロンのコードがリンケージに絡まったことが考えられますが、可能性としては低いでしょう。
他に、いつもバッテリーを機体内に置いているだけということが挙げられます。
何か良い固定方法はないかといつも考えていましたが、今まで放置していました・・
これが後ろにズレてリンケージに干渉した可能性が結構高いです・・

(総括)
今後、エルロン式のプレイリー号の運用は控える。
やむを得ない場合はデュアルサーボ・エルロン方式とし、シングルサーボ方式は控える。
この方針は他の機体を運用する上でも同様とする。
また、エルロンサーボの取付基部は丈夫な部材を使用し、サーボが動かないよう確実に固定する。

RG411Bは使用しない。
バインドに長時間かかる等、受信機に不審な挙動が見られる場合には直ちに使用を中止し、適切な措置を講じる。
受信機をモーターやメインギア付近から出来るだけ離すとともに、適切な防振措置を講じる。
バッテリーの固定方式を見直し、適切な措置を講じる。

以上

 - プレイリー3号機(打止), ラジコン飛行機製作/運用記録